ライフゲームについて
2019/5/24
Worksにある、ライフゲーム(グライダー銃)について
「なんかよくわからんけどぐにょぐにょしてる」と思った人もいると思います。
ここでは、あのキャンバスで何が起こっているのかを説明しようと思います。
ライフゲームとは?
まずは、「ライフゲームって何なん?」ってところから。
簡単に言ってしまえば、「生命を模したゲーム」です。
生物は、過疎になると死亡、どこかへ移動し、過密になると餌がなくなり、死亡、どこかへ移動しそうです。
また、近くの土地にえさを求めて行って、気に入れば住み着くこともあるでしょう。
そのほかにも様々な要素が考えられますが、それを可能な限り単純化して、コンピューター上で簡単に再現できるようにしたのです。
その「単純なルール」というのは次のルールです。
- 死んでいるセルに隣接する生きたセルがちょうど3つあれば、次の世代が誕生する。
- 生きているセルに隣接する生きたセルが2つか3つならば、次の世代でも生存する。
- 生きているセルに隣接する生きたセルが1つ以下ならば、過疎により死滅する。
- 生きているセルに隣接する生きたセルが4つ以上ならば、過密により死滅する。
ー引用 Wikipedia
この、たった4つの単純なルールだけが設定されています。
ライフゲームは何の役に立つ?
実際に、Worksを見ていただけると早いのですが、結構複雑な動きになっています。
実は、これがライフゲームの面白いところなのですが、たったこれだけのルールで、あんなに複雑なものができてしまうのです。
これは、実は数学界のみでなく、医学界からも注目を受けました。
このような単純なルールで、一見複雑そうなものを作り出せるという点に着目し、
”一見複雑に思える人間の脳も、実は単純なルールでできているのではないか”
という予測が立ちました。これはきっと、現在の私たちが持っている脳の知識に役立ったことでしょう
また、最近話題の”ニューラルネットワーク”(進化、成長する電子回路)の構築にも非常に役に立っています。
この仕組みを利用することで、作りたいニューラルネットワークがかってに出来上がるんです。すごいですね。
ほかにも利用例はあるかと思いますが、このように、少し大げさかもしれませんが
人間の脳の解明、便利な世の中づくりに役に立っているわけですね。
さいごに
今回、ライフゲームのシステムを作ってみて、改めて「面白いなぁ」と感じました。
なにせ、自分はただ式を描いているだけなわけですから。その式が生き物のように動き出すわけです。
これがモノを作ることの面白さなんだなぁと実感しております。
ルールは簡単なので、皆さんも興味があったら是非作ってみてください。質問、お問い合わせはTwitterかメールにてお願いいたします。
今後も自分が面白いなぁと思ったものを作っていきますので、どうかよろしくお願いします。